Alma de Flamenco Hoy

Alma de Flamenco News! vol.6 2022年2月号

フラメンコへの道は、続く・・・

このマガジンは、普段のレッスンではなかなか触れることのできない、アーティスト達のフラメンコストーリーやフラメンコ習得に役立つ情報などをお伝えする会員さま向けWebマガジンです。今回は約1年ぶり、久々の発行です!

会員の皆さま、いつもアルマ・デ・フラメンコをご愛顧くださりありがとうございます!
皆さんもご承知のように、この1年間堅く閉ざされていた外国人入国の窓。創業40年以来はじめて1年もの間スペイン人講師の新規招聘がかないませんでした・・・。しかし、先日、来月3月にはその窓を開けるとの発表がありました。私たちは虎視眈々と準備を進めています。今度こそは・・・、という強い願いを込めて。進展があればいち早く生徒様にお伝えいたしますので吉報をお待ちください!

<福岡校の閉講について>
この1年間を振り返ってみると、パンデミックの荒波に飲まれ18年以上続いた福岡校の閉校という苦渋の決断がありました。
改めて、長い間福岡校をご愛顧いただいたたくさんの生徒様、スタッフの皆様、本当に心からありがとうございました。
その後、元福岡校講師の皆さんが各自でクラスを開講し、そこで生徒様の多くがフラメンコの練習を続けられているというお話。また、有志公演の計画が進んでいることなどを伝え聞いています。これからも福岡の皆さまとフラメンコの未来が明るいものであることをスタッフ一同心から願っています。

<マガジン目次>
・マリアヘ・ヒメネスにインタビュー。彼女にとっての”El camino del flamenco(フラメンコへの道)”とは・・・。
・Alma de Colum「
長嶺晴香のスペイン留学記」「歴代スペイン人講師の思い出(会員様の寄稿)」
・その他、講師&スタッフ全紹介、新講師紹介、吉川社長の楽しいフラメンコうんちくコーナー!などなど。

皆様のフラメンコな日常のビタミン剤となれば幸いです。VAMOS!!
(2022.2.24)

Mariaje Jiménez “El camino del flamenco フラメンコへの道”

マリアヘ・ヒメネスは11年前にアルマデフラメンコ の講師として初来日、そして今回は二度目の来日です。

彼女は昨年4月いっぱいで帰国する予定でした。しかし、新規スペイン人講師の招聘ができない状況を察してマリアヘは延長に次ぐ延長を快諾してくれました。異国での予定外の1年間の滞在、どんな気持ちで過ごしていたでしょうか・・・。

優しくわかりやすく丁寧な指導、穏やかな人柄と独創的な感性で生徒さんからの信頼も厚いマリアヘ。そんな彼女のこの1年間と、「フラメンコへの道」について今、改めて聞きました。(聞き手・文章:吉川麻衣子 翻訳:ビビアナ)


聞き手:先ずは、言いたいです。この1年間、日本で指導を続けてくれて心より感謝しています。このような制限の多い息苦しい毎日の中、スタジオに来てマリアヘとともにフラメンコを続けることで報われたたくさんの日常があったと想像します。そんなみなさんの声をも代弁してお礼を言いたいです。本当にありがとう。

マリアヘ:こちらこそ、ありがとう!私にとってもたくさんの学びがあった忘れられない1年になりました。

聞き手:じゃあ、さらに、あと1年もよろしくね!

マリアヘ:え?!

聞き手:冗談です(笑)

マリアヘ:ハハハハハ(笑)

聞き手:この1年間の日本の滞在はどうでしたか?家族や友達が恋しいですか?

マリアヘ:もちろん家族に会いたいよ!一番はお母さんね。母と電話のたびに「いつ帰ってくるの?」って聞かれるしね。それにスペインの友達も恋しい。人間だからどうしても”寂しい”と”元気”の波はあるよね。でもね、日本が大好きなので、この滞在はひとつの貴重な経験として楽しんでるわ。私は、日本の芸術が好き。日本の哲学といってもいい。つまり、身体と心をつなぐ日本の良い習慣がね。寺院や庭園など、時間があるときは外に出ていろんな風景に触れるようにしているの。そういう日本の全てに惹かれています。日本にいるとなんか呼吸しているように感じるの。私たち人間は互いに文化が違ったとしても、どこかで共通するものがあるでしょ、だから違った文化の中で生活する経験は私の視野を広げてくれることよ。

それに、日本の食べ物が大好き。ハハハ。

11年前来日時

「故郷のこと、そして原点」

聞き手:フラメンコへの道を聞いていきたいんだけど、そもそもマリアヘの原点、故郷はどんなところですか?

マリアヘ:カスティーリャ・デ・ラ・マンチャ州のシウダー・レアルにある*アルカサル・デ・サン・ファンという町。マドリードから一時間半ほど。ドンキホーテの町として有名で、風車があるところね。

*アルカサル・デ・サン・ファン:ミゲル・デ・セルバンテスの世界的に有名な小説「ドンキホーテ・デ・ラ・ラマンチャ」の中で主人公ドンキホーテが行う様々な冒険の舞台であるラ・マンチャ地方。”アルカサル・デ・サン・ファン”は小説に出てくるラマンチャ地方特有の風景が見られる町、17世紀から19世紀にかけて建てられた貴族の館や風車がたくさんある。町にはドンキホーテに関する博物館などもある。

アルカサル・デ・サン・ファン

聞き手:フラメンコが盛んな町ですか?

マリアヘ:アルカサル・デ・サン・ファンはフラメンコが盛んなコルドバの隣町ということもあって、セビジャーナスやフラメンコの影響を受けている町だから、フラメンコ好きが集まるペーニャ(同好会)もあるし、踊り手も唄い手もそれなりにいて、隣町にはとても良いギタリストもいたわね。それに、昔ながらの*ホタ・マンチェガも盛んだった。*ホタ:スペイン民衆の伝承的な歌と踊り

聞き手:じゃあ、子供の頃からフラメンコの風をなんとなく感じながら育ったんですね。

マリアヘ:そうだね。でもまずはじめたのはフラメンコでなく、バレエとジャズだったの。私が三歳の時、母親に連れられてね。そして少し大きくなってクエンカという町に引っ越したんだけど、その町にジャズダンス教室がなくてね、母も期待していたし「ダンスを続けたい!」と思っている時に出会ったのがスペイン舞踊とフラメンコだった。教室を見つけた時、心が躍って「始めてみよう!」って。それが私とフラメンコの出会い。そこから、フラメンコの表現にみるみるのめり込んでいったの。すごく好きな先生がいたし。それに私の祖父はプロではなかったけれど、フラメンコをとても愛していた。今思えば、祖父のフラメンコ好きも私をフラメンコの道へと導いてくれていたのね。

3歳でクラシックバレエとジャズから始まったマリアヘのダンサーとしての道は、クエンカでのフラメンコとの出会いを経てボレラ、ホタなども含めたスペイン各地の民族舞踊へと広がっていった。そして17歳の時本格的にフラメンコの道に足を踏み入れる。マドリードの「アモール・デ・ディオス舞踊学校」にて著名なフラメンコ講師に数々師事。その才能を認められ、若くして「ミゲル・アンへル・エスピノ」舞踊団に入団し、世界中の公演(日本全国公演含む)に参加。その後「マリア・カラスコ」舞踊団にて、アメリカ大陸ツアー参加など経験を積む。また、マドリードでの名誉ある振付コンクールにて「Muestra de Danza Marta de la Vega」の振り付け・構成を担当し優勝。振付家としての実力も認められる。このように、マリアヘは着実にフラメンコのプロダンサー・振付家としての道を築いてきた。


「影響を受けたアーティスト」

マリアヘ:フラメンコ学校(アモール・デ・ディオス)では、主にLa Popi (ラ・ポピ)先生に師事したの。彼女と学んだ時間は私にとってとても大切なものになった。彼女はいつも言ってた「難題は努力と規律があれば必ず得ることができる」と。つまり、得意、不得意はあれど、「踊りは、努力を積み重ねることで誰もが手に入れることできるものだ」ってね。踊り手になるためには、努力と鍛錬の積み重ねが大事だってことを彼女から学んだわ。

あと、影響を受けたアーティストといえば、15歳の時クエンカに住んでいたころSara Baras(サラ・バラス)の舞台を観に行って衝撃を受けた。
それに、私はEva Yerbabuena(エバ・ジェルバブエナ)やBelén Maya(ベレン・マジャ)が大好き。サラ・バラスはどちらかというと男性っぽい尖った表現で素晴らしいけれど、私自身の踊りのスタイルとしてはジェルバ・ブエナやベレン・マジャのようなもう少ししなやかなスタイルが好き。

LA POPI

Sara Baras (Photo: Juliette Valtiendas)

Eva Yerbabuena ©Jose Luis Alvarez

BELÉN MAYA foto: Mr. Duck


「フラメンコの魅力」

Q:様々なダンスを経験してきたマリアヘだけど、フラメンコ特有の魅力とはなんだと思いますか?

マリアヘ:奥深い感情、つまり強さ、悲しさ、怒りなどを力強く表現できるという感覚ね。ジャズ、モダン、ヒップホップやファンキーも大好きだけれど、それらはどこか別の違うところと繋がる感覚。でもフラメンコは自分自身、自分の個性と直接繋がることができる。自身の痛みさえも表現できる。フラメンコでは一人ひとりが「唯一の私」でいることができる。二人の人間がまったく同じであることは難しいことだから。


Q:クラスではどんなことを大事に振付ていますか?

尊敬するラ・ポピ先生がいつも言ってたことを私も大切にしている。
「タブラオで踊ることを想定して、振付はバックミュージシャンに分かりやすく作ることが大事。もし、ミュージシャンたちとのリハーサルが出来ずに舞台に立つときでもしっかり踊れるように。そして、革新的な振りを入れるとしてもリズムはきちんと刻んでいるように。そういったこと全ては、バックミュージシャンとのセッションが上手くいくために必要なことだから」と。

だから、私は振付を考えるときは、先ずは生徒の皆さんにとって伝統的でかつ分かりやすい構成であることを大事にしているんです。ステージに立った時にも、バックミュージシャンら皆がその踊りを理解できる明解な振りでコミュニケーションすることができるように。一方で、体づかいが個性的であることも大事にしています。ときにはコンテンポラリーの動きを入れたり、もっと伝統的なフラメンコの要素を入れてみたり。ちょこっとひねりを加えています。

この前、ある生徒さんとの話ししていてね、「マリアへは11年前来日のときの踊りはもっとコンテンポラリーだったよね」って。確かに、あの頃の私は、腕や体の動きでいろいろ試したかった時期だったの。でもコンテンポラリー的な動きは全員がうまくその動きを出せないこともあるでしょ。その動きに適応しないといけなかったりして、その事がわかったから今は、生徒さんがそれぞれのレベルの中で自分自身で個性的に踊れるように、あえてみんなが概ねできるようなオーソドックスな振りを基本にすることを以前よりも意識しているの。

Q:今シーズン振付ている「ソロンゴ」「タラント」「ソレア」の3曲の振付のコンセプトは?

「ソロンゴ」はとてもトラディショナルに、レトラは愛のように情熱的に。「ソレア」で私が表現したいのは、とても深い感情。と同時に繊細でエレガントに。トラディショナルな振付でありながら、ファルセータではブラソ(腕の動き)に少しコンテンポラリーな要素を入れようと考えています。「タラント」は野性味を感じさせる瞬間を大胆に魅せて、ここでも少しコンテンポラリーを加えながら、定番のタンゴ・デ・グラナダで締めたいと思います。

Q:アルマデフラメンコの生徒さんの取り組み方などはどうですか?生徒さんへのメッセージもお願いします。

いつもとても勤勉で、規律正しいです。それは上達するためにとても大切なことだと感じています。11年前から上手く踊れていましたが、さらに上達していています。同じ一人の先生から習っていてもみんな一人ひとりに個性があって、それぞれが自分のスタイルを持っています。年数が長い人は、自分特有のスタイルを創り上げてきているなぁと感じています。生徒さんの中には、フラメンコを学んでいて難しいと感じる人もいると思うけれど、それは集中力と関係があるのではないかなと思います。集中力が持続するともっと取り組みやすいと思います。

みなさんにお伝えしたいのは、これは私が私自身にもいつも言っていることです。

「頑張ってここまで来たんだからうまくいかない事があってもがっかりしないで。進歩しない時もある。難しくてわからないと嘆いてしまうときは、まず落ち着いて。そういう時もあるんだから。それは通過地点であって、通過してしまえば、またそこからコンパス、足、スピード、カンテへの理解を深めながら、少しずつ進んでいけばいいんだから。人と比べてなぜ自分ができていないんだと思いがちだけど、大丈夫。うまくいかなくても、いろんなフラメンコを見たり、聞いたり、じっくり時間をがけていけば、そこから必ず何かを得ることができるから。」

Q:最後に、これからのフラメンコダンサーとしての目標を教えてください。

これまでもやってきたことをパフォーマーまたは、ダンサーとして深めていきたい。他のダンスとフラメンコの実験的なプロジェクトをやってみたいです。あとは、自身を成長させるためにも今クラスの「レクルソス・デ・バイレ」でやっているような身体感覚を磨く実験的な内容のクラスをさらに広く深く開発して生徒の皆さんに提供したいと思っています。そして、もちろん舞台用の作品を創りたい!

残り2ヶ月、マリアへと共に更にフラメンコを深めていきましょう・・・。

吉川社長の楽しい!フラメンコうんちくコーナー

「コンパス」

フラメンコの基本的なリズムは3拍子と4拍子があります。
今回は3拍子のリズムに関してギタリストの立場から説明させいただきます。
フラメンコの3拍子のリズムは時計を使って理解するのが分かりやすいかと思います。

まず、フラメンコのリズムの事を「コンパス」と言います。
1コンパスとは12拍の事で、時計の1時から12時までを言います。
Buleria,Alegria Solea などの曲は1から始まり3、6、8、10、12
とアクセントを付け1コンパスを数えます、そのリズムが何回も繰り返されるので、途中でリズムを見逃さないようにするのが大変難しく、1番大事な事です。同じ1コンパスでもGuajiraは12時を1として数え始め11時で1コンパスと数えます、またフラメンコの曲のなかで一番難しいリズムと言われている、Seguiriyaは8時から数え始め7時で1コンパスと数えます。
いろんな曲を聴き分けて、今リズムは何処にいるのかを分かるようになりましょう。

ギタリスト 吉川哲夫
*コンパスについてもっと学びたい方は水曜日の15:00〜隔週で開講の「吉川哲夫のギターと学ぶコンパス」で!
*以前の記事「Palmaの大切さ」

Alma de Column

スペイン・フラメンコ留学記 vol.1

文:長嶺晴香

スタジオ生だった頃の晴香先生(発表会にて)

2006年20歳の時、アルマデフラメンコ でフラメンコを始めて5年目。わたしは、初めてのスペインへ留学に旅立ちました。

それまでは日本人、スペイン人クラスのレッスンを受けながら、発表会やイベントに出演したりしていました。 その当時講師の方がスペイン留学していたり、社長の吉川さんからは「スペインで集中的に練習するとぐんと上達するよ!」 と現地でのレッスンの事などを教えてもらい、行く決心を決めました。 その当時はスペイン語も話せなくて海外での生活不安も少しありましたが、いつも一緒に練習していた友達と一緒だったので、心強くて、不安以上にワクワクして、期待いっぱいで凄く楽しみで仕方がなかったのを覚えています。

まず住む場所などどうしたらいいのか、全く当てが無くて、吉川さんに相談したらすぐにスペイン人にコンタクトをとってくれて、住まいが決まり、人生初のルームシェア! 場所はマドリード。 そのスペイン人が日本人並みに日本語が凄く達者‼ 電車の乗り方から、フラメンコレッスンについてや、踊りの事まで色々教えてもらえたり凄くお世話になりました。

レッスン場はフラメンコ練習生が集まる、アモール・デ・ディオス。 アントンマルティン駅のすぐ近くにある2階建てのメルカド(市場)の上で、スタジオは大きい部屋から小さな部屋まで約15部屋程あります。 有名なアーティスト達が時間ごとに各スタジオでレッスンを行っており、好きなクラスを自由に受けれます。 それと、休憩室などもあり、更衣室にシャワーもついていたりと凄く快適‼︎ レッスンの合間は市場でご飯もかえるし、カフェもあり、その後はレッスンまでの間休憩室で休んだり、一日中スタジオで過ごしていました。 アモール・デ・ディオスはサパテアード、カンテ、ギターの音が一日中鳴り響く、毎日フラメンコにどっぷり浸れる最高の場所でした・・・。つづく

アモールデディオスがある通り

フラメンコの音が響き渡るアモールデディオスの廊下

アモール・デ・ディオスの掲示板(生徒はここで自分が受けたいレッスンを見つけて受講する)

(次回からはいよいよアモール・デ・ディオスでの経験談へ。ラ・トゥルコ、マリア・フンカル、インマクラダ・オルテガからクラスを受けたお話などなど出てくるとのことです!ちなみに、話に出てくる、晴香先生が「スペインでお世話になった日本人並みに日本語が達者なスペイン人」とは?パブロ・セルバンテスだったんですって^^パブロは、アルマデフラメンコ には何回も来日してくれたお馴染みの先生で、現在は日本人女性と結婚し二児の父、東京でフラメンコスタジオを運営、大活躍中です!)

パブロ・セルバンテス

歴代スペイン人講師との思い出

文:宇都啓子さん

<はじめに>こんにちは。マガジン編集長の麻衣子です!今回は、スタジオ生の宇都啓子さんに文章を依頼しました。兼ねてからこれまで来日した歴代のスペイン人講師について記事にしたいと考えていました。(歴代スペイン人はのべ130人以上います)そんな時、宇都さんとのたまたまの雑談で過去に受講した歴代スペイン人講師のデータをエクセルで管理している。と聞き、お願いして見せていただきました。(残念ながらここでは公開できませんが・・・)「こ、これは!曲名から使った小物まで年代順に詳細に記録されているではありませんかっ!!」というわけで、まずはアルマデフラメンコ の人間アーカイブスとして宇都さんにご協力を依頼したという次第です。初回は、2004年初来日、美しいミラグロス・ベントゥラのお話です。

(このコーナーでは毎回歴代講師にまつわる記事を掲載します。会員の皆さまからの記事も大募集!懐かしいあの先生、この先生、のお話し聞かせてください!Lineにてご投稿お待ちしております!お写真だけでもOKですよ♪)


Milagros Ventura 現在も現役で精力的に活動を行なっています。

アルマ・デ・フラメンコの大きな魅力の一つは、いろんなスペイン人に習えるところ。今まで巡り合ったスペイン人講師の思い出を書こうと思う。

私が最初にスペイン人振付クラスを受けたのは2004年で、講師はカディス出身のミラグロスだった。めちゃくちゃ小顔で手足がスラっと長い美人さん。 私は日本人講師のクラスで十分楽しかったし、言葉の問題もあって、なんとなくスペイン人クラス受講を先延ばしにしていたものの、「この教室の売りだし、そろそろスペイン人クラスを受けてみようかな」と思った。それがフラメンコを習い始めて2年6ヶ月目のこと。 ミラグロスにとっても、2004年がアルマ・デ・フラメンコで教える最初の年で、その後も数回来日してくれ、私は2009年までに計4回習う機会に恵まれた。

さて、初めて体験するスペイン人振付クラスは、超難しかった!!スペイン人振付クラスの中でも一番難易度が低いクラスをもちろん選択したが、私の想像のはるか上をいく難しさ。「これがスペイン人クラスか!」と目の醒めるような体験。でも、難しさとともに楽しさも感じていた。リズムのおもしろさ、身体づかいの複雑さ、表現力…これが本場の実力か、と。私はクラスから脱落しないように、友達と週一で練習した。なんだか青春(笑)

それから今まで数々のスペイン人講師に習ってわかったのは、2004年当時に習ったミラグロスの振付は他のスペイン人講師と比べても極めて難しかったということ。初めて教えに来たスペイン人講師でたまにあることだけど、我々のレベル感があまりきちんと把握されてなく、振付がかなり難しいことがある。私が最初にミラグロスに習ったのはタンゴ・デ・マラガだったが、なんと振付の中に2回転するところが2箇所もあった。一番下のクラスでそれ。でも、当時の私はスペイン人振付クラスの受講が初めてだったので、「すげーな、スペイン人!」とワクワクしながら洗礼を受けた思いだった。単純な私。 翌年の2005年に、またミラグロスは教えに来てくれた。今度は発表会時期に。ミラグロス人気が大きく貢献したのか、この年の発表会はおそらく最も出演者が多かった年だろう。今と違って当時はまだ練習生がソロで踊れる機会がほとんどない状況でもあり、大半の生徒が当たり前のように発表会に出ていたように思う。発表会があるからか、前回の来日で我々のレベル感がわかったからなのか、この年の振付に2回転は出てこなかった。でも、1回転半はあったかな。ミラグロスもちょっと妥協してくれた?! ミラグロスのように数回来てくれる講師もいれば、1回限りの講師もいる。数回来てくれる講師は、来日する度に古巣に帰ってきたかのようにリラックスして教えてくれるようになる。ミラグロスもそうだった。2004年当時はちょっと人見知りのような感じで、最初は緊張している様子だったけど、翌年以降は本当にリラックスして楽しんで教えてくれた。そう、けっこうスペイン人講師も初期の頃は緊張してるんじゃないかしら。こっち(生徒)だけが緊張してるんじゃなくて。そう考えたら、スペイン人クラスもちょっと気軽に受講できるかも。

スペイン人クラスはおもしろい。踊りのスタイル、教え方など、それぞれの講師が個性的で、何年受けても常に何か得るものがある。マノがきれいな人、身体づかいがステキな人、おもしろいリズムのパソを教えてくれる人、理論的に教えてくれる人、感覚的なことを大切にする人、とにかく盛り上げてくれる人、などなど。なかにはあまり相性が合わないと感じる講師もいるにはいるけど、それも含めての「一期一会」を楽しんでいる。

宇都啓子

★Alma de Infomation★

【アルマ・デ・フラメンコ講師&スタッフ紹介】

新しくご入会された生徒様もたくさんいらっしゃるため、改めて全講師・スタッフをご紹介します!
今やなかなか見れなくなってしまった、マスクを取った素顔もお披露目。^^
今後ともスタッフ一同どうぞよろしくお願いいたします!(Q:「今年の抱負」は?)

Mariaje Jiménez(マリアヘ・ヒメネス)講師】
Este año mis aspiraciones van enfocadas en tener más tiempo, poder disfrutar más de la vida, leer más, viajar, compartir más con mi familia, con mi gente… sentirme cada vez más saludable, y reír siempre mucho.
「今年はたくさん自分時間を作って、もっと人生を楽しみたい。もっと読書や旅をしたいし、もっと家族や大切な人たちを一緒に過ごしたい。そして、日々健康でいつもたくさん笑いたい!」

長嶺晴香(ながみね・はるか)講師】
筋トレ、ストレッチ、身体のメンテナンスをしっかりしてさらに体力アップを目指す。 自分の踊りと向き合う時間を作って、表現者として指導者として更に成長したい。

中山充(なかやま・みつる)ギタリスト
今年の『豊富』は誤字には気をつけます!!。今後の活動については、振付の良さを引き出せる伴奏スキルの勉強、またソロギターに必要なスキルを身につけ、音楽的なソロギターにも挑戦していきたいです。

吉川哲夫(よしかわ・てつお)スタジオ代表・ギタリスト
2022年3月1日よりいよいよ外国人の入国が認められるらしいです!私どもの教室はスペイン人が来れないと教室としての機能が半分以下になります、40年の教室の歴史の中で初めての経験で大変苦労しました、その間にはスタジオ移転も重なりダブルパンチの2020年から2021年でした、幸い一人のスペイン人講師が延長で頑張ってくれて大阪で頑張ってくれています、スペイン人講師が一人になり福岡のスタジオを閉鎖せざるをえなくなり大変辛い思いを福岡の皆様にはさせてしまいました。そんな方々のためにも大阪を大発展させることをことしの大きな目標として新年から頑張っています。
吉川由紀(よしかわ・ゆき)衣装室長
スタジオが本町に移ってから衣装室と受付が近くなったので、毎日生徒の皆さんと触れ合いが増えて毎日楽しく過ごしています。皆さんがウキウキするような素敵な柄のファルダや、ステージでもっと輝くような衣装をスペイン工房のピリーと共に今年もじっくり作っていきたいです。見かけたら、お気軽に声をかけてくださいね!

重留ビビアナ(しげとめ・ビビアナ)受付・事務主任
しばらく行ってない外国からの絵画の展会に出かけたいです!

吉崎瑠香(よしざき・るか)受付
今年の抱負は食べすぎず笑顔で健康に過ごすことです。食べすぎず、というのは毎年なのですがなかなか出来ません…なので今年こそはと思っております。
今年もどうぞよろしくお願いします!

吉川麻衣子(よしかわ・まいこ)宣伝・映像・web etc
千葉に住んでいるので皆さんとお目にかかる機会はなかなかないのですが、リモートで教室の裏方をいろいろ担当しています。わかりやすい情報提供、ウキウキするような企画、ハッとするような動画や写真などなど。フラメンコがもっと楽しくなるオリジナルコンテンツをたくさんご提供していけるよう今年も精一杯頑張りたいです!今年の抱負は、心身の巡りを良くする。です^^

*現在受付スタッフとして頑張ってくださっている藤田さんは、ご家庭の事情により近日退社されることになりました。短い間でしたが、ありがとうございました!


【新講師紹介】

上記レギュラーメンバーに加えて、昨年から講師メンバーに加わってくれた鶴見千尋先生と平野彩先生をご紹介します!!二人は当スタジオでフラメンコを始めその資質を代表吉川に見初められ正式なタブラオ メンバーとして抜擢後、講師デビューしました。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします!

平野彩(ひらの・あや)担当:はじめてのフラメンコ・バリアシオン】
*3歳よりクラシックバレエをはじめる。その後、創作ダンス、ストリートジャズを学びフラメンコに至る。
「私は踊ることが大好きで、いつまでも踊り続けられる何かを探し求めていたところ、フラメンコに辿り着きました。レッスンでは基礎はもちろん、フラメンコの魅力をたくさん伝えられるよう頑張りますので、一緒に楽しみましょう!!」


鶴見千尋(つるみ・ちひろ)担当:はじめてのフラメンコ】
「フラメンコは楽しい!と感じてもらえるレッスンを心掛けています。日常から離れた空間で、存分に踊って、一緒にストレスを解消しましょう。」


【春のTablao de Alumnas出演者大募集!】
春のスタジオ・フィエスタ!たくさんのご参加お待ちしてます!

詳細はClick!

マガジン編集後記

1年ぶりのマガジンとなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!
スタジオでは、どんな時でも皆様により楽しく深くフラメンコライフを送っていただくための会員サービスにますます力を入れて参ります。「こんな企画をして欲しい!」「ここを改善して欲しい!」「これが知りたい!」などみなさんの声もぜひお聞かせください。マガジンに関するご意見・ご感想はLine又はこちらから→flamenco@spainkikaku.com

マガジンスタッフ
協力:宇都啓子さん、全講師・スタッフ
翻訳:重留ビビアナ
編集・文:吉川麻衣子
発行:アルマ・デ・フラメンコ  byスペイン企画

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マガジンバックナンバー

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マガジンに関するお問い合わせ | flamenco@spainkikaku.com
アルマ・デ・フラメンコ(06)-6616-9339 | flamenco@spainkikaku.com
Produce by (有)スペイン企画 https://almadeflamenco.com/

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